レイモンド・フッド設計によるアメリカン・ラジエター・ビル(American Radiator Building)です。
ニューヨークの中では割とこじんまりとしたビルです。 黒い外壁に金色の装飾が施されています。
レム・コールハースの「錯乱のニューヨーク」にこのビルに関する記述があります。(P278) ”フッドは前々からタワーの各ファサードに窓の穴をあけることにうんざりしている。” ”そこでフッドはビルを黒い煉瓦で建てようと決心する。そうすれば窓の穴ーつまり内部に別の現実があることを知らせるいまいましい存在ーは縦長の建物の中に吸収されて外から気づかれないようになるだろう。”
フッドは摩天楼を都市のオブジェと考えていたのかもしれません。
現在はホテルとして使われているようでした。