設計者上がりの建築コンサルタントブログ

建築コンサルタント、プロジェクトマネージャー、コンストラクションマネージャーの視点

東京文化会館の見学会2(内部)

前川事務所の概要説明の後、見学参加者は4グループに分かれて違うコースを辿って各部の見学を行うことになりました。 我々のグループは最初にホワイエ等共用部の見学です。 こちらは特に改修をされていないエリアのため、オリジナルの設計についての説明を受けました。

東京文化会館にはコンサートを聴きに数会来ていますが初めて知る事も多々ありました。

ヨーロッパの流れを受けた思想では外部と隔絶して非日常の空間を創出するもので多くのホールはそういったホワイエ空間だが、東京文化会館では公園の外部空間と一体化するような雰囲気でガラスに囲まれた空間となっている。 天井は濃いブルーで照明がランダムに配置されており夜空の様である。 (照明のメンテナンスは大変だと仰られていました) IMG_6043

床面についてはタイルの模様で公園の落ち葉の離散集合のイメージを表現しているとの事。 IMG_6022

このあたりは落ち葉が集まった様子を表現しています。 IMG_6038

見どころのある空間がたくさん IMG_6039

 

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地図で見るとよく分かるのですが、東京文化会館の正面には国立西洋美術館があります。この建築は前川國男氏の師であるル・コルビュジェの設計。前川氏も設計に従事していたとの事です。よって東京文化会館にも国立西洋美術館と同様のモチーフやパターンが用いられています。師ル・コルビュジェへのリスペクトの表現らしいです。

真向かいの国立西洋美術館です。 IMG_6094