アニメ関連施設のプロジェクトに関わっていることから、アニメ関連の美術展とはどういうものかを確かめるために、国立新美術館で先週末から始まった「新海誠展」に行ってきました。
アニメーション映画監督・新海誠氏のデビュー15周年を記念し、デビュー作から最新作の『君の名は。』まで、その15年の歩みを、制作資料や映像などを通じて紹介するという美術展です。現役アニメーション映画監督の展覧会が国立の美術館で開催されるのは初めてとのこと。2000平米の展示空間に初公開を含む約1000点が展示されているそうです。
土曜日の10:30頃に到着しましたが、入口は混雑していませんでした。
チケットは事前にスマホからQRコードチケットを購入済みで入場。 入口で音声ガイドを借りました。(ナビゲーターは「君の名は。」で主人公の立花瀧の声を演じた神木隆之介)
【会場構成】
オープニングムービー
1章 ほしのこえ
2章 雲のむこう、約束の場所
3章 秒速5センチメートル
4章 星を追う子ども
別章 新海誠を育んだもの 「新海誠の歩みと時代の変遷]という年表、6作品以外のCM作品の紹介や、新海監督が影響を受けたという書籍の展示。「世界に広がる新海誠」として各国の受賞記録や、海外版のポスター、書籍やDVDパッケージなどの展示。
5章 言の葉の庭
6章 君の名は。
別章 6つのテーマで読み解く新海誠 ・ディスプレーに映し出されるもの ・列車というモーション/エモーション空間 ・すれ違いと対面・場所をつなぐ空間としての階段 ・雨宿りする男女のための場所 ・カタワレ時の奇跡 (新海作品を、東京展のために作られたキュレトリアムチームが分析。“携帯電話のディスプレー” “階段” “雨宿りの場所”など作品に登場する印象的な場面の分析から、新海作品が心に響く理由をひもといている。)
クロージングムービー
フォトスポット
作品世界をより楽しむことができる特別なフォトスポット これは「君の名は。」の作中の国立新美術館でのシーンを再現した展示。
「言の葉の庭」世界の記念撮影スポット。ARで記念撮影。
SHOP
来場記念スタンプ台紙のデザインは、主人公の瀧と奥寺ミキ先輩のデートシーンに国立新美術館2階にあるカフェ「サロン・ド・テ ロンド」が登場することから、そのシーンの絵柄となっています。
こちらが本物「サロン・ド・テ ロンド」
絵コンテ、作画資料、美術背景、ロケハン写真、色彩設計、ビデオコンテなど映画製作の過程が数多く展示されており、一通り見るのに3時間半くらいかかりました。
新海監督の言葉に、「風景は一番身近な救いになってくれる。」といったような言葉がありました。確かに、風景描写はものすごく美しいと感じました。
大成建設のCMも新海監督の作品だったとは、、ここで初めて知りました。
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現在の国立新美術館では「新海誠展」と「安藤忠雄展」の2大人気美術展が開催されています。午後2時半頃にはメイン入口のチケット売り場には長蛇の列。
展示室に入る前に時間と体力を消耗するのは勿体無いですね。スマホで電子チケットが即時購入できるのに、まだまだ現地販売ニーズがあるのですねえ。