設計者上がりの建築コンサルタントブログ

建築コンサルタント、プロジェクトマネージャー、コンストラクションマネージャーの視点

池袋ハロウィンコスプレフェス2017

現在、アニメ関連施設の仕事に関わっております。 その施設では「コスプレ」のイベントも行われるという計画なのであります。 そんなことで、「コスプレイベント」とはどんな事を行うのかという知見を得るために、未知の領域であるイベントを見に行ってまいりました。

腐女子の聖地である「乙女ロード」を擁する池袋東口のエリアを舞台に、多くのコスプレイヤーが一堂に会する "池袋ハロウィンコスプレフェス2017" です。 →公式Website

小池百合子都知事も昨年・一昨年にはコスプレ参戦なされた様ですが、今年は公務でキャンセルだとか。→NEWS Website

イベントエリアはこのMAPのとおり。

[caption width="1678" align="alignnone"] 池袋ハロウィンコスプレフェス2017 公式HPより[/caption]まずは池袋東口へ。コスプレフェスの協賛企業であるニコニコ本社の前を通ります。 なにやら女子の人だかり。。。 ニコぶくろスタジオでの公開収録のようですが、後で調べて判ったのは「風男塾祭nine. 公開トークショーだということです。男装の女性アイドルユニット&イケメン男性グループという事らしいですね。

外壁のモニターに放送が映し出されています。

小休止で昼食を摂ってから、、、まずは会場の1つである中池袋公園へ。 ふくろうの像もコスプレ中

やたらと女子の人だかりが出来ていると思ったら、先ほどニコニコ本社のスタジオにいたグループによるライブのようです。

ここは自作コスプレアイテム(武器など)の体験スポット

この公園には他にも、コスプレ衣装が壊れた時の修理をしてくれる「コスプレドック」などが設けられていました。

この公園のすぐそばにはアニメイト本店が。

サンシャイン60通りではコスプレギャザリングが行われていました。 「ギャザリング」とは、同じジャンルや同作品のコスプレイヤーが一堂に会して、コスプレを披露しあうなどして交流したり、写真撮影を行ったりする事の様です。

PRESSの人達がコスプレイヤーにインタビュー中

コスプレした運営スタッフがボーカロイドコスプレイヤーを招集中

ボーカロイドコスプレイヤーの集合

UNIQLOの店舗ではコスプレ記念撮影コーナーを設置

周辺はコスプレを見に来た人とその他の通行人を合わせてすごい人だかり

サンシャイン60の会場に向かいます。ここにはコスプレ登録受付やコスプレイヤー用の更衣室、荷物置き場が用意されています。また各所にPhotoスポットが用意されています。

登録受付は4階の外部からのエントランス前、更衣室、荷物置き場は4階の展示ホールに設けられていることから、一般利用客動線と交錯すること無く、コスプレイヤー達は外部階段を使ってアプローチできるようになっています。

階段の途中でもコスプレイヤー達が写真撮影や交流を行っています。

サンシャインシティや周辺地域ではイベント公式MAPに記載の店舗・提携店舗はコスプレ衣装のままでも利用できるようになっており、このスタバにもコスプレーヤー達がたくさん居ました。

屋上では至る所で写真撮影

屋上のサンシャイン広場には「ガチ撮影エリア Powered by キヤノンマーケティングジャパン」という場所が設けられていました。ここでは、無料で一眼レフカメラEOS 5D Mark 」の貸し出しを実施。有名な人気コスプレイヤーを特別なエリアから約10分間撮影でき、撮影した写真はSDカードを持参していればデータ持ち帰り可能というもの。 撮影モデルが登場。この人は「伊織もえ」さんという有名コスプレイヤーのようで、普通の仕事をしながら個人でコスプレイヤーとして活動し、写真集の販売等も行っているらしく、SNSのフォロワーは20万人越えという凄い人。

コスプレイヤー用の荷物置き場や更衣室ゾーンの状況を視察。 オレンジ色のトートバッグがコスプレ登録証となっているので、コスプレイヤーの皆さんが皆、持ち歩いています。(コスプレ登録料1,000円にて更衣室・荷物置き場利用が可能) 男子更衣室入口

荷物置き場入口

荷物置き場の中の状況(ほとんどキャリーバック置場という感じ)

続いて、メインステージのある東池袋中央公園の会場へ向かいます。

公園の前の道路にも人が溢れていました。

ステージではコスプレカラオケをやっていました。

歌い手の足元にあるモニターにカラオケ歌詞画面が出ているものと思われます。

雨足が強くなってからはステージ上にもテントが張られました。

ニコニコ生放送の画面ではステージ周りや背面に凄い装飾がありましたが、これは画面上の演出でした。

公園内の様子

協賛企業であるFamilyMartファミチキ先輩がゴミ袋を配っていました。

道路の反対側には腐女子御用達のアニメショップが並んでいます。

南池袋公園も撮影会場になっていたので行ってみました。 こちらに居たコスプレイヤーは3組ほどで、閑散としていました。

コスプレイヤー用1DAYプレミアムパスポート(2,800円で登録料1,000円が含まれた値段)専用エリアである東池袋公園にも行ってみました。 ちなみにプレミアム特典とは ・アーリーイン(更衣室/荷物置き場への1時間早い入場や優先受付が可能) ・コスプレコンシェルジュによる着替えなどの手伝い ・姿見や備品が充実した1dayプレミアム専用スペースの利用 ・街なかに専用トイレ/パウダールーム/休憩スペースを用意

テントによる、姿見や備品が充実し電源のある専用スペースと仮設トイレ

このイベント、昨年は2日間で総来場者数9万人(参加コスプレイヤー1万人)を超えたようですが、天候が良くなかった今年はどうだったでしょうか。

イベントの模様は今年もニコニコ生放送で全世界へ向けて生中継されています。 また、池袋ハロウィンコスプレフェス2017は「beyond2020 プログラム」に認証されています。(beyond2020プログラムは文化庁が認証するもので、日本文化の魅力を発信するとともに、2020年以降を見据えたレガシー創出のための文化プログラム)

 街をコスプレ一色に染め上げるコスプレイベントとして年々注目を集めているこのイベント。オープンなイベントだからこそ、コスプレに縁も興味もない人でも気軽に見られるのが良いところだと思いました。(一般人が異世界のイベントに潜入するにはなかなか勇気がいるものです)

いろんなキャラクターに扮したコスプレイヤー達について、アニメの原作は少ししか知らないために再現度の忠実性についてはわからないものが多かったです。しかしながら、アニメ作品を観るだけでなく、衣装や小道具類を自作あるいは購入品の改造などで創り出し、自らを3次元のキャラに仕立て上げるには相当の時間や費用、エネルギーが必要だと思われます。コスプレイヤーとはクリエイターでもあるのだなと思った次第です。