設計者上がりの建築コンサルタントブログ

建築コンサルタント、プロジェクトマネージャー、コンストラクションマネージャーの視点

藤子・F・不二雄ミュージアムを訪問

現在、アニメ関連施設の仕事に関わっております。 そんなことで、アニメ関連の美術館や展示施設の視察をし始めたところであります。

今回は川崎市の「藤子・F・不二雄ミュージアム」を雨の降る中、訪問してまいりました。 →藤子・F・不二雄ミュージアムのweb site

確か10代半ば頃から藤子不二雄の作品は観ていなかったような。又、藤子不二雄が解散し、藤子・F・不二雄氏と藤子不二雄A氏となった情報もなんとなく知っているくらい。 予習として、Amazon prime で「STAND BY ME どらえもん」をiPadにダウンロード。視聴時間の確保がなかなか出来ない事もあり通勤電車の中で視聴。人の目を気にしている暇なしです。。。(汗)

まず、このミュージアムに行くためのチケットの手配。

ここは日時指定の完全予約制です。入館チケットはローソンで購入又はインターネットのローチケHMVでの予約購入が必要です。 私はローチケHMVで予約し、最寄りのローソンでチケットを受け取りました。

アクセスの最寄り駅はJR南武線登戸駅としました。電車の発車メロディ(川崎方面行き)が「ドラえもんの歌」でした。 小田急線の改札内にはキャラクターの看板とどこでもドアがありました。

駅からは川崎市営のシャトルバスでミュージアムに向かいます。

バスの中にもドラえもんが至る所に。。。 雨天であるにもかかわらず、ミュージアムに向かう人は多くてバスは満員状態。

ミュージアムに着きました。雨天でもバス乗降時にはぎりぎり濡れないくらいにミュージアムの庇近くにバスが停車できる設計になっています。

レンガタイルとコンクリート打ち放しの外観。建築設計は日本設計です。→日本設計WebSite

ガラスカーテンウォールの割付はドラえもん1巻1話目のコマ割になっているとの事。カーテンウォールはアルミ製ではなくスチール製と思われます。

エントランスへのアプローチは庇下空間となっており、雨天でも濡れない配慮がされていました。大人数分の傘置場もここで対応しています。造り付けベンチがあるのも帰りのバス待ち等で便利な設えです。

傘を置いたら、先ず第一の関所(出入口横)でチケットを見せて人数を伝えて少し待ちます。そこを通過したら、建物入口ドア正面で再度待ちます。

そこの外壁面には小さなショーケースがいくつかあり、待ち時間の退屈しのぎの工夫がありました。

そしてようやく風除室の中に導かれます。 風除室の中でスタッフさんから注意事項や貸与機器(おはなしデンワ)の説明を受けます。

それからようやくドアを開けてエントランスホールのチケットもぎりカウンターへ (撮影禁止ゾーンのため、ミュージアムWebSiteの写真転載です)

[caption id="" align="alignnone" width="600"] 藤子・F・不二雄ミュージアムWebSiteより[/caption]

ここでパンフレット、おはなしデンワ、Fシアター入場切符を渡されます。

そして展示スペース(常設展示)へ

[caption id="" align="alignnone" width="600"] 藤子・F・不二雄ミュージアムWebSiteより[/caption]

展示室ではおはなしデンワの解説を聞きながら閲覧します。 展示室を出たらヒストリーロード、先生の部屋の展示を経て階段で2階の企画展示室へ向かいます。

[caption id="" align="alignnone" width="600"] 藤子・F・不二雄ミュージアムWebSiteより[/caption]

企画展示内容→藤子・F・不二雄ミュージアム 企画展案内

企画展示室の横には休憩コーナーがあり、その外部テラスには「きこりの泉」というジャイアンが美青年になっているフィギュアの展示があります。

企画展示室を出ると「先生のにちようび」という展示コーナー。ここには藤子・F・不二雄氏の仕事以外のエピソードの展示があります。 ここを抜けたら写真撮影OKのゾーンとなります。

2階のまんがコーナー

みんなのひろば

ここから階段で3階へ上がります。 階段を上がると、そこはミュージアムカフェの入口。入場待ちの人がたくさんでした。 待ち番号システムがあり、携帯電話に知らせてくれるので、他の場所でも安心して待てるようになっている様です。

ミュージアムカフェの外通路。ここも庇があって雨天でも不便なく移動できます。

左端の小屋はギフトコーナー藤子屋

3階の屋上は「はらっぱ」となっており、いろんなキャラクターと出会える場所となっています。

2階のFシアターでは20分おきにオリジナルのショートムービーを上映しています。みんなの広場の壁際に並んで入場待ちをします。そこで入場切符を改札鋏で切ってもらいます。切れ込みがFの字になっていて芸が細かい。

シアター内は写真撮影不可。

[caption id="" align="alignnone" width="600"] 藤子・F・不二雄ミュージアムWebSiteより[/caption]

一通り見終わって、2階から1階へ降りると最終地点はミュージアムショップとなっています。

[caption id="" align="alignnone" width="600"] 藤子・F・不二雄ミュージアムWebSiteより[/caption]

建物の裏側はコンクリート打ち放しのシンプルな外観

案内サインにもキャラクターのシルエットが

トイレの小便器上部の壁面にも

企画展示はじっくり見ないでさらっと全体俯瞰、ミュージアムカフェの利用なしであっても2時間程度の滞在時間となりました。子供の頃に観ていた作品の展示もあり、懐かしく鑑賞できました。また、作品の展示以外に藤子・F・不二雄氏の仕事に対する姿勢や家族との関係、趣味に関する展示なども創作者の生き様として非常に興味深いものでありました。 藤子・F・不二雄やその作品が好きな人ならば長時間滞在しても飽きないかもしれません。

この施設に関する、空間デザイン、キャラク ター造形、展示演出、さらには新聞広告やパンフレット、ラッピングバスなどについては乃村工藝社が担当したようです。→乃村工藝社WebSite

登戸駅前の地域案内サインの形態も藤子・F・不二雄ミュージアムの館名板と共通するデザインとなっていました。